大阪での講義2017/7/30

今日は大阪で講義をしてきた。今日からは新しい講義形式である。私にとっても初めての試みであるため、どうなることかと思っていたのだが、結果は満足いくものだった。

まず患者役を一人決めて、他のみんなで寄ってたかって検査を行う。その際、私は求められたアドバイスに答えるだけ。検査結果が正しいかのチェックもしない。みんなの検査結果が正しいという前提で話を進める。

そして、見つかった多くの病変をホワイトボードにリストアップ。それを見ながら、その患者が全体としてどういう状態になっているのかを皆で話し合う。

ここでは、私が少し喋りすぎてしまったのだが、まあ最初だからいいよね。これでみんなコツがわかったと思うので、次回からは少し口を謹んで、皆の自主性に任せようと思う。

そして、その多くの病変の中から、最も重要な病変を3つまで選んでもらう。みんなは2つの病変を選んだ。そして、より重要だと思われる方の病変に対して代表者に治療をしてもらった。

1度目の治療は上手くいかなかったのだが、手技のコツを2,3伝えると、2回目には綺麗に矯正してくれた。

そして患者に立ってもらう。最初に見たときよりも姿勢が明らかに良くなっている。最初の検査では両肩が100度ぐらいしか外転しなかったのだが、その1ヶ所の治療だけで150度ぐらいまで挙がるようになっていた。みんなとても驚いていた。

そしてもう1ヶ所治療することになったのだが、ここでも面白いことが起こった。最初の評価の時に2番目の病変としていたところが目立たなくなり、代わりに3番目以下だと考えていたところが強く自己主張するようになっていた。これは、臨床では良くあることである。こういうことがあるから治療は流れ作業でやってはいけない。治療と治療の間には必ず検査と評価を挟まなければならない。だからこそ、検査は手際良くできるようにならなければならないのである。

そして別の参加者による2ヶ所目の治療後、立位姿勢はさらに良くなり、両肩ともに180度外転できるようになっていた。皆、少し興奮気味であった。

私としても、いきなりこんな良い結果が出るとは思っていなかったし、ここであまり面白くない結果が出たら次回からの講義をどうしようかと思っていたぐらいである。皆が喜んでくれて本当に良かった。

鍵となる病変(キー・リージョン)を治療すると、全体の状態が少なくとも70%は変化する(逆に言うと、それだけの変化をもたらさない病変はキー・リージョンではない)。それを身をもって体験してもらえて良かったと思う。

検査や治療に慣れている人も慣れていない人もいたが、基礎コースなので多くは望まない。一番望んでいたのは、自分に足りないものを自覚して、これから努力してもらうことである。その点で、今日の参加者たちは各々の宿題を持って帰ってもらえたと思う。

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ここに書かれていることは一人のオステオパスの個人的見解であり、オステオパシーの標準的な考えとは限りません。批判や意見は大歓迎です。

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