自然治癒力

ご存知の通り、人間には自然治癒力がある。軽度のケガや病気であれば放っておいても治してしまうし、重度のものであってもその治癒プロセスを担っているのは自然治癒力である。

それは身体の歪みに対しても当てはまる。我々の身体は、多少の歪みであれば知らない間に自己矯正してしまう。そして、我々オステオパスが使うテクニックの一部(すべてではない)は、その自己矯正のプロセスを人為的に行うものである。だから、患者さんに「何をやられているのかわからない」と言われても当然である。本来は知らない間に行われているようなことなのだから。

オステオパシーの文献、特に古い文献を読んでいるとよく見かける言葉がある。

「患者の身体は我々よりも賢い」

患者の身体が何をしたいのか感じ取り、それを手助けすることが最も安全で確実な治療となる。それを目指しているのがオステオパシーである。

しかし、ここで注意が必要である。我々の身体に存在する多くの病変のほとんどは、身体自身、つまり自然治癒力が作り出しているものである。

なんのために?

それは全体のバランスを取るため、全体としての自分を守るためである。

ここでは、以前の記事で書いた「なぜこの問題がここに存在しているのか」という視点が必要となる。

そういった理由で作り出された病変(代償性病変)を、それを作り出す原因となった病変(プライマリ病変)を残した状態で治療することは、多くの場合無意味であり、場合によっては有害となる。その見極めには多くの知識、鋭敏な感覚、そして多くの経験から来る洞察力が必要である。

当然のことながら、これは身体だけの問題ではなく、マインドとスピリットの問題も関わっている。

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ここに書かれていることは一人のオステオパスの個人的見解であり、オステオパシーの標準的な考えとは限りません。批判や意見は大歓迎です。
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