ダイアローグ

私の大阪の講義に参加している人の中で、一人はこのブログを読んでくれている。一人にはブログを始めたことを連絡したが、読んでくれているのかはわからない。あとの人達は連絡先を知らない。悲しい話である。しかし今日は、彼らに向けて書こうと思う。

これから始まるアクティブ・ラーニング形式の講義の中で、参加者同士の話し合いというのが重要な役割を果たすと思う。その際に、どういった形で話し合いを進めていけばいいのかに関して、有益な書籍がある。強制ではないが、読んでおけば今後の講義だけでなく、他のあらゆる場面で役に立つだろう。

ダイアローグ(対話)の語源はギリシャ語のロゴス(論理)である。それに対して、ディスカッション(議論)の語源はパーカッション(打撃)と同じである。この説明だけで、対話と議論の違いがイメージできると思う。議論というのは、最終的には勝敗を決めるものである。それに対して、対話には勝ち負けがない。人は自分の頭の中で質問者と回答者の二役をこなしながら思考を深めていく。それを複数の人間で行うのが対話である。

議論においては、勝った方の人には自信と優越感が得られるが、新たな知識が得られるわけではない。負けた方の人には新たな知識や考え方が得られるが、敗北感を味わうことがある。

対話においては、新しい知識と考え方が得られ、そのうえ自信も得られることがある。話し合いというのはこうあるべきだと思うのだが、相手もそう思っていてくれていないと話にならないところが難しい。

この本を読んで、ダイアローグがどういうものなのかはわかった、でも実際にどうすればいいんだ?と思ったなら、下の本がお奨めである。上の本の著者である物理学者のデヴィッド・ボームとインドの覚者クリシュナムルティとの実際の対話を書き起こしたものである。対話の内容もとても面白い。

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